東京株式(大引け)=49円安、米国のイラン攻撃でリスクオフも底堅さ発揮


 23日の東京株式市場はリスク回避ムードのなか日経平均株価は終始下値を探る動きに。しかし、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比49円14銭安の3万8354円09銭と3日続落。プライム市場の売買高概算は15億7090万株、売買代金概算は3兆8328億円。値上がり銘柄数は653、対して値下がり銘柄数は915、変わらずは58銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避目的の売りが先行した。前週末の欧米株市場は高安まちまちの展開で、特に弱気に傾くような地合いではなかったが、21日に米国がイランの核施設に軍事攻撃を仕掛けたことを受け、これが投資家のセンチメントを冷やす格好となった。イラン側も報復措置としてホルムズ海峡の封鎖などを行う可能性があり、原油価格の高騰などで世界経済への影響が及ぶことへの懸念が売りを誘った。ただ、下値では押し目買い意欲が活発で日経平均はフシ目の3万8000円台を下回ることなく下げ幅を縮小、結局0.1%強の下げにとどまっている。半導体関連の一角が軟調だったが、全体への影響は限定的だった。為替市場では1ドル=147円台まで円安が進み、これが全体相場を支えた面もある。なお、売買代金は4兆円を下回るなど低調だった。

 個別では、売買代金首位となったアドバンテスト<6857.T>が軟調、レーザーテック<6920.T>、ディスコ<6146.T>なども売りに押された。サンリオ<8136.T>、ソニーグループ<6758.T>が冴えず、フジクラ<5803.T>は終始売りが優勢だった。日立製作所<6501.T>も下値を試す展開に。日本新薬<4516.T>が急落、円谷フィールズホールディングス<2767.T>も大幅安。SREホールディングス<2980.T>、東京電力ホールディングス<9501.T>などの下げが目立った。日本ヒューム<5262.T>も安い。

 半面、IHI<7013.T>はわずかながらプラス圏を維持し、ソシオネクスト<6526.T>も頑強な値動き。キオクシアホールディングス<285A.T>が急騰、ローム<6963.T>も高い。良品計画<7453.T>も値を上げた。ホギメディカル<3593.T>は値上がり率トップに買われ、三井E&S<7003.T>は商いを伴い大幅高。ミガロホールディングス<5535.T>、アステリア<3853.T>も大きく買われた。低位株ではユニチカ<3103.T>が物色人気、くら寿司<2695.T>、ラウンドワン<4680.T>も上値指向が鮮明だった。

出所:MINKABU PRESS


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