午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利1.415%に上昇


 24日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。地政学リスクの後退から売りが出やすかったものの、20年債入札結果は無難との受け止めが多くなるにつれて下げ渋る動きとなった。

 米軍が日本時間22日午前にイランの核施設を攻撃した報復として、イランは23日にカタールの米軍基地にミサイルを発射した。ただ、事前通告されていたことから人的被害はなく同日の米市場では最悪なシナリオは回避できるとの観測が浮上。トランプ米大統領が日本時間24日早朝、自身のSNSに「イスラエルとイランが完全な停戦で合意した」と投稿したことも投資家心理の改善につながり、相対的に安全資産とされる債券は売りが優勢となった。とはいえ、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長が23日の講演で早期利下げを支持する姿勢を示し、同日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことが円債を下支え。午後に入って20年債入札の結果が判明した直後には債券先物が138円99銭まで軟化する場面があったものの、前回ほど悪くなかったとの見方が広がるとともに値を戻す展開となった。なお、20年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が28銭と前回(5月20日)の1円14銭から縮小し、応札倍率は3.11倍と前回の2.50倍を上回った。

 先物9月限の終値は、前日比5銭安の139円25銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.010%高い1.415%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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