東京株式(大引け)=151円高、狭いゾーンでの往来も後場は次第高に


 25日の東京株式市場は全般方向感の定まらないなか、日経平均株価は狭いゾーンでもみ合ったが、後場は次第高の動きとなり高値引けに近い形で取引を終えた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比151円51銭高の3万8942円07銭と続伸。プライム市場の売買高概算は15億8250万株、売買代金概算は4兆2028億円。値上がり銘柄数は738、対して値下がり銘柄数は820、変わらずは69銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が全面高となったことを受けリスクオンの流れが期待されたが、日経平均は前日に欧米に先立って買われていたこともあって、上値は重かった。イスラエルとイランが停戦で合意したと伝わったことで、中東の地政学リスクの後退は追い風材料として意識されたものの、上値では戻り売り圧力が強い。前日に米連邦議会下院での議会証言を行ったパウエルFRB議長は、早期利下げには改めて慎重な姿勢を明示したが米長期金利は低下しており、東京市場でもこれがポジティブに捉えられている。主力株を中心に半導体セクターを買い戻す動きが活発で、市場センチメントの改善につながった。日経平均はこの日のほぼ高値水準で引けたが、個別銘柄は売り買いが錯綜する状況で、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回った。売買代金は前日とほぼ同水準で4兆円を連日で上回った。

 個別では、前日に続いて群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920.T>が堅調、アドバンテスト<6857.T>も続伸しフシ目の1万円大台を回復した。ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>なども高い。任天堂<7974.T>が商い上位で頑強、三井E&S<7003.T>も切り返した。日立製作所<6501.T>も買いが優勢だった。アドバンスクリエイト<8798.T>が急騰したほか、中国塗料<4617.T>、太陽誘電<6976.T>などが値を飛ばした。日本マイクロニクス<6871.T>、トリケミカル研究所<4369.T>なども大幅高。

 半面、ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調となったほか、IHI<7013.T>が売りに押された。オリンパス<7733.T>が大幅安となり、キーエンス<6861.T>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983.T>も冴えない。リズム<7769.T>はストップ安に売られた。双葉電子工業<6986.T>、GMOインターネット<4784.T>なども大きく下値を試す展開に。gumi<3903.T>が大商いのなか値を下げ、イオン<8267.T>、東京ガス<9531.T>なども安い。

出所:MINKABU PRESS


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