26日の株式相場見通し=売り買い交錯、為替動向などに左右される展開も


 26日の東京株式市場は売り買い交錯、前日終値を挟んだ比較的狭いゾーンでのもみ合いが予想される。前日は日本を含めアジア株市場は総じて堅調な値動きを示したが、欧州時間に入ると徐々にリスク回避ムードが優勢となった。独DAXや仏CAC40、英FTSE100など朝高後に軟化し、軒並み下値を探る展開を余儀なくされた。中東情勢に対する懸念後退はマーケット心理の改善につながっているが、様子見姿勢も拭い切れず買いの勢いは弱い。米国株市場ではハイテク株は相対的に強さを発揮したものの、景気敏感株などに利益確定売り圧力に押されるものも目立ち、NYダウは4日ぶりに反落した。ダウは直近3営業日合計で900ドル以上の上昇を示しており、高値警戒感から持ち高調整の売りが上値を押さえた。ただ、個別にエヌビディア<NVDA>が大きく上値を伸ばし、上場来高値を更新したことは市場センチメントを支える材料となり、ナスダック総合株価指数は3日続伸と上値追い基調を継続している。また、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は2月につけた史上最高値に迫る動きとなった。東京市場では前日に日経平均株価が上げ幅こそ限定的だったもののほぼ高値引けで続伸し、3万9000円台回復を目前に捉えている。きょうは3万9000円大台ラインを意識しての値動きとなりそうだが、上値は重そうだ。中東での地政学リスク後退はポジティブだが、足もと買い材料が不足していることも否めない。外国為替市場ではドル・円相場が不安定な値動きで、取引時間中に円高方向に振れるようであれば下値を探る展開も想定される。

 25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比106ドル59セント安の4万2982ドル43セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同61.01ポイント高の1万9973.55だった。

 日程面では、きょうは週間の対外・対内証券売買契約、2年物国債の入札など。海外ではEU首脳会議(~27日)、メキシコ中銀の金融政策決定会合、週間の米新規失業保険申請件数、5月の米耐久財受注額、5月の米仮契約住宅販売指数など。

出所:MINKABU PRESS


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