午前:債券サマリー 先物は続落、長期金利は上昇し1.420%で推移


 27日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は続落した。米中貿易問題を巡る懸念が和らいだとの受け止めから株高が進行するなど、投資家のリスク選好姿勢が強まるなか、安全資産とされる国債には売りが出た。

 26日のニューヨーク市場で米長期債相場は上昇(金利は低下)した。トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長について早期に指名することを検討していると伝わった。利下げ観測が強まるなかで、米長期金利は4.24%まで低下した。一方、トランプ米大統領は同日、貿易問題を巡り中国との合意に署名したことを明らかにした。これを受け、27日の東京市場では日経平均株価が大幅高となり4万円台に乗せた。株高は円債相場の重荷となった。

 朝方に総務省が発表した6月の東京都区部の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合(コアCPI)が前年同月比で3.1%上昇。伸び率は5月の3.6%から鈍化した。日銀の早期の利上げ観測を後退させる内容との受け止めは、円債にはサポート要因となった。

 先物9月限は前営業日比5銭安の139円16銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント高い1.420%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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