午後:債券サマリー 先物は反発、10年債入札は無難に通過


 1日の債券市場で、先物中心限月9月限は4営業日ぶりに反発。米債券高や株安が買い手掛かりとなったほか、この日に実施された10年債入札を無難に通過したことが相場を押し上げた。

 日銀が朝方に発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断DIがプラス13と前回の3月調査(プラス12)から改善した。日銀が追加利上げに動きやすくなるとの見方から債券先物は一時138円92銭まで軟化する場面があったものの、前日の米長期債相場が米早期利下げ観測を背景に反発(金利は低下)したことが円債を下支え。日経平均株価が利益確定売りで反落したことも追い風となり、朝方の売りが一巡したあとは持ち直す動きとなった。午後に入って10年債入札の結果が明らかになると、一定の需要が確認できたとして買いが流入。トランプ関税による景気の下振れリスクが残っていることも債券買いにつながり、先物は午後1時00分すぎに139円30銭まで上伸したあとも堅調に推移した。なお、10年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が3銭と前回(6月3日)の1銭からやや拡大し、応札倍率は3.51倍と前回の3.66倍を下回った。

 先物9月限の終値は、前日比20銭高の139円22銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.030%低い1.390%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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