米外為市場サマリー:米利下げ観測などを背景に一時143円90銭台に軟化


 6月30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円03銭前後と前週末と比べて60銭強のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=169円78銭前後と同30銭程度のユーロ高・円安だった。

 カナダ政府が29日にデジタルサービス税(DST)を撤回すると発表したことを受け、米国とカナダの貿易交渉が進展するとの期待感からリスク選好的なドル買い・円売りが先行。米ブルームバーグ通信が30日に「欧州連合(EU)は貿易を巡る米国との交渉で、多くの品目に一律10%の関税を適用する案を受け入れる用意がある」と報じ、米関税政策を巡る不透明感が後退したことも投資家心理を上向かせ、ドル円相場は144円50銭台を回復する場面があった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測がくすぶっていることからドル買いは続かず、米長期金利が低下するとともにドルは軟化。この日に発表された6月のシカゴ購買部協会景気指数が市場予想を下回ったことも重荷となり、ドル円相場は一時143円90銭台まで押し戻された。一方、米利下げ観測を背景にドル売り・ユーロ買いが優勢で、対円でもユーロが買われた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1787ドル前後と前週末に比べて0.0070ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS


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