午前:債券サマリー 先物は小反落、米債券安が重荷 長期金利は1.415%で推移


 2日午前の債券市場で、先物中心限月9月限が小反落した。前日の米国市場で長期債相場は下落(金利は上昇)し、円債相場の重荷となった。一方、日米通商交渉を巡る悲観的な見方から安全資産と位置付けられる円債への買い需要もあって、先物はプラス圏で推移する場面があった。

 米国市場では5月の米雇用動態調査(JOLTS)が市場予想を上回る強い内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退。米債相場の重荷となり、米長期金利は4.24%と小幅に上昇した。

 日米関税交渉を巡ってトランプ米大統領が合意は困難との見解を示した。日本に対して関税の引き上げを示唆しており、円債相場の下値を支える要因となった。

 日銀は2日、定例の国債買い入れオペを4本、通告した。対象は「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」と「同10年超25年以下」。日銀は6月の金融政策会合で7月以降の国債買い入れ方針を見直しており、オファー額について「同1年以下」は1000億円、「同1年超3年以下」と「同3年超5年以下」は3250億円、「同10年超25年以下」は1350億円とする予定を示していた。今回通告されたオファー額は予定通りとなった。

 先物9月限は前営業日比5銭安の139円17銭。10年物の新発債(第379回債)は1.415%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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