東京株式(大引け)=24円高と小幅続伸、日米関税交渉など不透明感強く上値重い


 4日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸。米株高を受け一時4万円台を回復したが、日米関税交渉などへの不透明感は強く上値の重い相場が続いた。

 大引けの日経平均株価は前日比24円98銭高の3万9810円88銭。プライム市場の売買高概算は15億5102万株。売買代金概算は3兆8803億円となった。値上がり銘柄数は785と全体の約48%、値下がり銘柄数は757、変わらずは85銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウは344ドル高と反発し、ナスダック指数は最高値を更新した。米6月雇用統計が堅調だったことなどが好感された。これを受け、東京市場も値を上げて始まり、寄り付き直後に日経平均株価は4万12円まで上昇した。しかし、上値は重く買い一巡後は伸び悩みマイナス圏に売られる場面があった。後場は前日終値近辺での攻防となったが、結局小幅高で取引を終えた。日米関税交渉への警戒感が強まったほか、今晩は米国が独立記念日で休場となることもあり、積極的に上値を買う動きは限られた。トランプ米大統領は、関税交渉を行っている10~12カ国に関税率を通知する書簡の送付を4日から開始するとも報じられた。更に、為替が午後にかけ1ドル=144円台前半へ円高方向に振れたことも警戒された。

 個別銘柄では、アドバンテスト<6857.T>や東京エレクトロン<8035.T>が高く、良品計画<7453.T>が上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>といった大手銀行株が買われた。東京電力ホールディングス<9501.T>や任天堂<7974.T>が値を上げ、リクルートホールディングス<6098.T>や富士通<6702.T>がしっかり。キユーピー<2809.T>や霞ヶ関キャピタル<3498.T>が急伸した。

 半面、レーザーテック<6920.T>やディスコ<6146.T>が安く、フジクラ<5803.T>やサンリオ<8136.T>が値を下げた。三菱重工業<7011.T>やIHI<7013.T>が軟調で、日立製作所<6501.T>や日本製鉄<5401.T>が下落。トヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>といった自動車株が軟調で、ファーストリテイリング<9983.T>や三菱商事<8058.T>が売られた。

出所:MINKABU PRESS


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