午前:債券サマリー 先物は小幅安、米関税政策を巡って売り買い交錯


 8日の債券市場で、先物中心限月9月限は小幅安。トランプ米大統領が貿易相手国に新たな関税率を通知したことを受け、米金利の先高観を背景とした売りとリスクオフの買いが交錯した。

 トランプ氏は米東部時間7日正午(日本時間8日午前1時)すぎから貿易相手国に8月1日から適用される新たな関税率の通知を始め、日本と韓国に対して25%の関税をかけると通告した。米関税政策がインフレ再燃につながるとの思惑から前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことが円債の重荷となった半面、米関税が日本経済の下押し要因となるとの見方が相場を下支え。日本経済への悪影響が懸念されるなかで日銀が利上げに動きにくくなるとの見方もあり、債券先物は朝方に139円16銭まで強含む場面があった。とはいえ、参院選後に財政政策が拡張的になるとの警戒感から買いは続かなかった。なお、きょうは財務省が5年債入札を実施する。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比1銭安の139円11銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.485%に上昇し、その後は前日に比べて0.015%高い1.470%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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