午後:債券サマリー 先物は続落、20年債入札に警戒感 長期金利上昇し1.495%で推移


 9日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。午後に下げ幅を拡大した。8日のニューヨーク市場で長期債相場が下落(金利が上昇)した流れが波及したほか、翌日の20年債入札に対する警戒感も広がった。

 トランプ関税による米国内でのインフレ高進リスクが警戒されるなか、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退し、米長期金利に上昇圧力が掛かった、日本の参院選後に財政拡張的な政策がとられるシナリオも意識され、いずれも円債相場の重荷となった。

 8日には大手生保の運用部門の幹部が外資系メディアのインタビューで、超長期債への積極投資を控える方針だと明らかにしたことで、超長期債の需給を巡る不安が再燃した。9日は新発の超長期債のうち30年債と40年債は買い戻しが優勢となったものの、翌10日に財務省が実施する20年債入札において、需要が高まらず低調な結果となるリスクが警戒され、先物は後場にジリ安歩調となった。9日は日銀による国債買い入れオペや財務省による利付国債の入札といった需給イベントはなかった。

 先物9月限は前営業日比27銭安の138円69銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント高い1.495%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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