東京株式(大引け)=132円高、円安追い風に続伸し小型株の強さ目立つ


 9日の東京株式市場は目先筋の売り物をこなし、日経平均株価が前日に続き上値を追った。ただ上げ幅は限定的で4万円大台には届かなかった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比132円47銭高の3万9821円28銭と続伸。プライム市場の売買高概算は19億8121万株、売買代金概算は4兆2947億円。値上がり銘柄数は1259、対して値下がり銘柄数は315、変わらずは52銘柄だった。

 きょうの東京市場は根強い買いが入り日経平均は頑強な値動きとなった。トランプ米大統領が銅や医薬品など分野別の関税設定に言及するなど米関税政策への警戒感が解消されないなか、前日の米国株市場でNYダウが続落したこともあって買い手控えムードは拭えない。ただ、売り急ぐ動きもみられなかった。外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることは投資家のセンチメントにポジティブに作用した。後場に入り、値上がり銘柄数は前引け時点よりは減少したものの、全体の77%を占めている。売買代金上位の大型株は高安まちまちの展開だったが、きょうも小型株が躍動する地合いであった。なお、今週末にオプションSQ算出を控え、商い面では盛り上がりを欠いている。売買代金は4兆3000億円弱で前日を下回った。

 個別では、サンリオ<8136.T>が高く、トヨタ自動車<7203.T>もしっかり。ソフトバンクグループ<9984.T>もプラス圏で着地した。キオクシアホールディングス<285A.T>が活況高、オムロン<6645.T>が大きく上値を伸ばした。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が高く、霞ヶ関キャピタル<3498.T>も値を上げた。GMOインターネット<4784.T>が値上がり率トップに買われ、JCRファーマ<4552.T>が急騰、パルグループホールディングス<2726.T>も値を飛ばした。住友ファーマ<4506.T>も物色人気を集めた。

 半面、売買代金首位のディスコ<6146.T>が値を下げ、フジクラ<5803.T>も売りに押された。三菱重工業<7011.T>、川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>など防衛関連が下落。ソシオネクスト<6526.T>も軟調だった。富士通<6702.T>が売られ、リクルートホールディングス<6098.T>も安い。西武ホールディングス<9024.T>が大幅安となり、ハニーズホールディングス<2792.T>、神戸物産<3038.T>などの下げも目を引く。

出所:MINKABU PRESS


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