10日の株式相場見通し=3日続伸、欧米株全面高受けリスクオン続く


 10日の東京株式市場は主力株をはじめ幅広くリスク選好の地合いが継続し、日経平均株価は3日続伸し4万円大台回復を視野に入れそうだ。ここ全体相場のボラティリティ自体は低下傾向で上値は重いものの、根強い買いが続いておりきょうもその流れが続く公算が大きい。前日の欧州株市場はほぼ全面高様相となり、独DAXや仏CAC40はいずれも1.4%強の上昇で3連騰と上値指向を強めている。米国とEUの関税交渉が合意に近づいているとの観測が広がっており、投資家心理を強気に傾けた。米国株市場でもハイテク株を中心に買い優勢の地合いが続きNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに強調展開に終始した。ダウは午前中に値を消す場面もあったが、その後は再び上昇基調を強め上げ幅が300ドルを超える場面もあった。個別ではAI用半導体需要の拡大期待を背景にエヌビディア<NVDA>が続伸し、世界で初めて時価総額を4兆ドル大台に乗せる場面があった。また、マイクロソフト<MSFT>もこの日は6月末の取引時間中につけた高値を上回り上場来高値を更新している。東京市場でも欧米株が全面高に買われたことを受け、リスクオンの流れが意識されやすい。きょうはETF分配金捻出のための換金売り圧力が9000億円程度発生するとみられており、これが上値を重くする要因となるため上げ幅は限られる可能性はある。一方、このETFイベントに先立ってショートポジションを組んでいた向きの買い戻しも想定され、フシ目の4万円大台を巡る攻防が意識されそうだ。

 9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比217ドル54セント高の4万4458ドル30セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同192.87ポイント高の2万611.33だった。

 日程面では、きょうは週間の対外・対内証券売買契約、6月の企業物価指数、20年物国債の入札、6月のオフィス空室率、7月の日銀地域経済報告(さくらリポート)など。海外では韓国金融通貨委員会の結果発表、週間の米新規失業保険申請件数など。なお、タイ市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS


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