午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利上昇し1.500%で推移


 11日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落した。前日のニューヨーク市場で長期債相場が下落(金利が上昇)し、円債相場の重荷となった。午後に入ると持ち高調整目的の売りが出て、下げ幅を拡大した。

 米国では週間の新規失業保険申請件数が前週比で減少し、米国経済に対する前向きな見方を広げた。半面、米財務省が実施した30年債入札の結果を受け、債券需給を巡る悲観が後退したことは米債相場を下支えする要因となった。

 参院選の投開票を20日に控える国内では、財政拡張政策が講じられるとの思惑がくすぶっており、引き続き円債相場に下押し圧力を掛けた。日銀は11日、定例の国債買い入れを4本通告した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」と「同25年超」で、オファー額はいずれも予定通りとなった。買い入れ結果は長期ゾーンと超長期ゾーンでやや強めと受け止められ、先物は下げ幅を縮小する場面があったが、取引時間の終盤に持ち高調整の売りが出て一段安となった。

 先物9月限は前営業日比16銭安の138円57銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント高い1.500%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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