古河電が朝安後に持ち直す、金融機関の保有株放出も旺盛な押し目買い意欲◇


 古河電気工業<5801.T>が朝安後に持ち直した。同社は10日の取引終了後、株式の売り出しを発表した。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>傘下のみずほ銀行やSOMPOホールディングス<8630.T>傘下の損害保険ジャパンなどが合計156万6300株を売却する。需要動向に応じて最大23万4900株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。需給悪化を懸念した売りが先行したものの、AIの普及に伴うデータセンター(DC)の新設需要の恩恵を受けると期待される電線株とあって、旺盛な押し目買い意欲に支えられる格好となった。

 売出価格は23日から28日までのいずれかの日に決める。古河電が政策保有株の縮減に取り組むなかで、株主側の株式売却の意向を確認した。円滑な売却機会を提供しつつ、株主層の裾野の拡大と流動性の向上を図る。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS


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