久光薬が続落、一般用医薬品低調で3~5月期は最終利益46%減◇


 久光製薬<4530.T>が続落した。同社は10日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.2%減の346億6500万円、営業利益は同18.9%減の33億6400万円、最終利益は同46.4%減の25億6400万円だった。通期の計画に対し最終利益は約12%の進捗率とあって、業績の下振れを警戒した売りが優勢となったようだ。

 国内では薬価改定や後発品使用促進策の影響を受けたほか、一般用医薬品事業で「サロンパス」の売り上げが減少した。海外では医療用医薬品事業において米国を中心に好調に推移した半面、一般用医薬品事業は米国以外の地域で前期末の一時的な出荷増の反動が出た。研究費も増加し、利益を押し下げる要因となった。

 なお、久光薬は同時に自社株の取得も発表した。取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.09%)、取得総額150億円を上限とし、7月11日から12月31日の間に実施。取得した全株式を消却する予定。この一環として、7月11日の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において、10日終値の4027円で上限200万株の買い付けを実施すると開示。11日に176万5400株の買い付けを実施したと公表している。このほか、10日には小野薬品工業<4528.T>の子会社である東洋製薬化成と、帯状疱疹後神経痛に伴う痛みを緩和するゲル剤の共同開発及び販売権許諾契約の締結についても発表している。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS


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