14日の株式相場見通し=弱含み推移か、欧米株全面安受け上値重い


 14日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前週末終値を挟んだ比較的狭いゾーンで売り買いを交錯させそうだ。やや弱含みで推移する可能性が高い。前週1週間を通じて、日経平均はザラ場を含め4万円大台に乗せる場面は見られなかったが、今週も4万円大台を前に目先上値の重い地合いが予想される。前週末の欧州株市場はほぼ全面安商状であった。トランプ関税に対する警戒感が引き続き根強いなか、上値を買い進む動きはみられず、独DAX、仏CAC40いずれも目先利益確定の動きに押された。この日はトランプ米大統領がEUに対して新たな税率を11日までに通知する考えを示したことで、この結果を見極めたいとの思惑が売りを誘導した。米国株市場でも欧州時間を引き継いで景気敏感株などを中心にリスク回避の流れとなり、NYダウは3日ぶりに反落。また、この日はエヌビディア<NVDA>が4日続伸するなど人工知能(AI)関連やAI半導体関連の一角は強さを発揮したが、ハイテク株全般でみると冴えを欠いた。ここ最高値圏を走っていたナスダック総合株価指数も利食い圧力に抗えず4日ぶりに反落を余儀なくされた。東京市場では前週末の欧米株安を受け、積極的に買いポジションを高める動きは期待しにくい。今月20日に参院選の投開票を控えていることも、日米関税交渉が思うような進展を見せていないなかで様子見ムードを助長しそうだ。他方、外国為替市場で足もと1ドル=147円台半ばまで円安が進んでいることはハイテク株の下値を支える背景となる。

 11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比279ドル13セント安の4万4371ドル51セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同45.14ポイント安の2万585.52だった。

 日程面では、きょうは5月の機械受注、5月の第3次産業活動指数、5月の鉱工業生産確報値、6月の中国貿易統計、4~6月期シンガポールGDP速報値など。

出所:MINKABU PRESS


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