午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利約17年ぶり高水準


 15日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日続落。20日投開票の参院選の結果次第では拡張的な財政政策に傾くとの懸念から売りが出やすく、一時137円84銭まで軟化した。

 報道各社の調査によると、自民・公明の連立与党による非改選を含めた過半数(125議席)維持は厳しい情勢で、与党が消費減税などを掲げる野党と連立を組む可能性が意識されている様子。財政リスクに対する警戒感から長期債や超長期債に売りが広がり、これが債券先物にも波及した。また、米インフレ加速の思惑から米金利の先高観が強まっていることも円債の重荷となっている。トランプ米大統領は14日、ロシアが50日以内にウクライナとの停戦交渉で合意しなければ制裁を科すと表明し、ロシアから石油やガスなどを購入した第三国に100%の関税を課す「2次関税」を実施すると述べた。同氏の強硬な関税スタンスが米物価上昇を招く恐れがあり、この日の時間外取引で米長期金利は高止まりしている。なお、この日は5年クライメート・トランジション(CT)債入札が実施され、応札倍率は3.98倍となった。

 先物9月限の終値は、前日比14銭安の137円92銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.595%と2008年10月以来およそ17年ぶりの高水準をつけ、午後3時時点では前日に比べて0.010%高い1.585%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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