午前:債券サマリー 先物は続落、米債券安や財政懸念が重荷


 15日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。前日の米長期金利がインフレ加速の思惑から上昇したことや、参院選の結果と財政拡張に対する警戒感が相場の重荷となった。

 トランプ米大統領は14日、ロシアが50日以内にウクライナとの停戦交渉で合意しなければ制裁を科すと表明し、ロシアから石油やガスなどを購入した第三国に100%の関税を課す「2次関税」を実施すると述べた。同氏の強硬な関税スタンスが米物価上昇を招くとの見方から同日の米長期債相場は3日続落(金利は上昇)し、この流れが東京市場に波及した。朝方には債券先物がプラス圏に浮上する場面もあったが、20日投開票の参院選の結果次第では拡張的な財政政策に傾くとの懸念から売りが出やすく、午前10時50分すぎには一時137円84銭まで軟化した。なお、きょうは財務省による5年クライメート・トランジション(CT)利付国債の入札が実施される。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比18銭安の137円88銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.020%高い1.595%と2008年10月以来の高水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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