<注目銘柄>=月島HD、ピーク益更新続き株主還元にも積極的


 月島ホールディングス<6332.T>の2000円台前半のもみ合いは買い場と判断したい。上下水処理設備など水環境事業が売上高の約3分の2を占めるが、それ以外に化学向けなど産業プラントも手掛けている。豊富な受注残を背景に収益は好調に推移しており、営業利益は25年3月期に前の期比32%増益と大幅な伸びで過去最高記録を塗り替えた。そして26年3月期も前期比7%増の95億円とピーク利益更新基調が続く見通しにある。自社株買いや増配などに積極的な取り組みをみせるなど、株主還元にも前向きで総還元性向50%以上を掲げている。なお、今期予想配当利回りは3.8%前後に達している。

 株価は5月9日につけた年初来高値2222円は1996年以来約29年ぶりの高値水準だった。しかし、株価指標面から割安感は依然として強く、この高値を早晩クリアして実質的な青空圏を舞う強調展開が期待できる。(桂)

出所:MINKABU PRESS


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