東京株式(大引け)=237円高と反発、TSMC決算追い風に朝安後切り返す


 17日の東京株式市場で日経平均株価は朝安後に切り返すなど頑強な動きをみせ、3万9900円台を回復した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比237円79銭高の3万9901円19銭と反発。プライム市場の売買高概算は16億729万株、売買代金概算は4兆981億円。値上がり銘柄数は1172、対して値下がり銘柄数は374、変わらずは78銘柄だった。

 17日午後に台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が発表した25年4~6月期の決算は、純利益が前年同期比61%増で過去最高となり、市場予想を上回った。半導体関連株への買い戻しを誘発し、日経平均は後場終盤に一段高。上げ幅は一時250円近くとなった。終値は7月1日以来、およそ半月ぶりの高値水準。東証プライムの値上がり銘柄数は7割に上った。また東証グロース市場250指数は1.7%を超す上昇となり、小型株物色も顕著となった。

 朝方に日経平均は一時290円あまり下落する場面があった。ドル円相場が円高方向に振れたことが輸出関連株の重荷となった。参院選の結果を見極めたいとのムードが広がるなか、先物主導で売られたものの、下値では国内投資家を中心に買い意欲もみられ、株価指数は下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)は6月30日以来の高値で終えた。

 個別では、ソニーグループ<6758.T>やNEC<6701.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>が値を上げ、売買代金首位のディスコ<6146.T>が後場に上げ幅を拡大。ソシオネクスト<6526.T>や三井E&S<7003.T>、SUMCO<3436.T>が値を飛ばし、ブロードリーフ<3673.T>や東洋エンジニアリング<6330.T>が急伸。サイバーエージェント<4751.T>やマネーフォワード<3994.T>が株価水準を大きく切り上げた。任天堂<7974.T>や第一三共<4568.T>、サンリオ<8136.T>が堅調に推移し、エムスリー<2413.T>が高い。

 半面、三菱重工業<7011.T>や良品計画<7453.T>が売られ、レーザーテック<6920.T>が大幅安。キオクシアホールディングス<285A.T>や東京電力ホールディングス<9501.T>が冴えない展開となったほか、マツダ<7261.T>やSUBARU<7270.T>、東レ<3402.T>が軟調。INPEX<1605.T>が安い。カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールが買収提案の撤回を発表したことを受け、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>は急落した。

出所:MINKABU PRESS


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