東京株式(大引け)=44円安、政局と米関税を警戒し不安定な値動きに終始


 22日の東京株式市場は上下に不安定な値動きに終始した。朝方は大きく買いが先行したものの、買い戻しが一巡すると伸び悩み、午後に入ると目先筋の利益確定売りが優勢に変わった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比44円19銭安の3万9774円92銭と続落。プライム市場の売買高概算は16億8319万株、売買代金概算は4兆2076億円。値上がり銘柄数は687、対して値下がり銘柄数は877、変わらずは60銘柄だった。

 きょうの東京市場は、寄り付きは先物主導で買い優勢に傾き、日経平均は一時450円あまりの上昇を示しフシ目の4万円大台を回復する場面があった。しかし、その後は利益確定売りの動きが強まり、再び3万9000円台に押し戻された。午後の取引ではマイナス転換し更に下値を試す地合いとなったが、後半になると再び流れが変わり、先物に引っ張られる形で一貫して下げ幅を縮小する展開に。20日の参院選は与党が大きく議席数を減らし過半数割れとなったが、株式市場ではおおむね織り込みが進んでおり、朝方は買い戻しが利いて想定外の上昇を示した。しかし、8月1日に期限を迎える日米関税交渉の先行き不透明感が拭えないほか、今後の政局への不安感が買いを手控えさせる要因となった。ただ、3万9000円台では押し目買いニーズも反映された。なお、TOPIXは小幅ながらプラス圏で引けている。

 個別ではレーザーテック<6920.T>が軟調、東京エレクトロン<8035.T>も値を下げた。サンリオ<8136.T>、任天堂<7974.T>が冴えず、キーエンス<6861.T>も売られた。武田薬品工業<4502.T>、第一三共<4568.T>など薬品株が下落、HOYA<7741.T>も下値を探った。アドバンスクリエイト<8798.T>が急落、ソディック<6143.T>、ACCESS<4813.T>も大幅安。GMOインターネット<4784.T>、エスプール<2471.T>の下げも目立つ。

 半面、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146.T>が高く、フジクラ<5803.T>も大きく上値を伸ばした。また、三菱重工業<7011.T>も売買代金3位に食い込み値上がり率でも2位となる人気に。ソフトバンクグループ<9984.T>が上昇、良品計画<7453.T>の上げ足の強さも際立った。IHI<7013.T>が買われ、川崎重工業<7012.T>も高い。三井E&S<7003.T>が商いを伴い値を飛ばし、関西電力<9503.T>も物色人気。大平洋金属<5541.T>も大きく水準を切り上げた。

出所:MINKABU PRESS


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