午後:債券サマリー 先物は続落、日銀利上げ観測で 長期金利上昇し1.600%で推移


 25日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落した。午後に入り日銀の利上げ観測が強まり、債券売りが優勢となった。

 米ブルームバーグ通信は同日午後、「日本銀行は、日米関税協議の合意を受けて、企業行動次第では年内に利上げできる環境が整う可能性があるとみている」と報じた。これを受け、取引終了間際に先物は急落。瞬間的に137円32銭まで売られた。

 午前は堅調に推移していた。総務省が発表した7月の東京都区部消費者物価指数(CPI)は、コアCPIが前年同月比2.9%上昇。伸び率は5月の3.1%から鈍化し、市場予想を下回った。日銀の利上げが難しくなるとの見方から、債券買いが優勢となった。

 財務省が実施した流動性供給(第434回)入札(対象:残存期間1年超5年以下)は、応札倍率が3.64倍となり、前回(5月2日)の4.70倍を下回った。債券の調達に消極的な姿勢がみえたとの見方から、弱めの結果と受け止められたが、入札結果をもって売り向かう姿勢は限られた。

 先物9月限は前営業日比8銭安の137円43銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時過ぎの時点で、同0.005ポイント高い1.600%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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