午後:債券サマリー 先物は続伸、2年債入札結果は強め


 29日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。日経平均株価の続落で安全資産を選好する動きが強まったことや、2年債入札の結果が強めとなったことが買い安心感につながった。

 債券先物は前日終値と同値で寄り付いたあと一時137円75銭まで軟化。米国と欧州連合(EU)が27日に貿易交渉で合意し、米関税政策を巡る不透明感が後退するなか、前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことが重荷となった。ただ、この日の時間外取引で米金利の上昇が一服したことから売りは続かず、株安を手掛かりとした買いが徐々に流入。また、日銀は30~31日に開く金融政策決定会合で追加利上げを見送る公算が大きく、前週末にかけて売られた分の買い戻しが続いている面もあった。午後に入ると2年債入札の結果を受けて需給の引き締まりが意識されたほか、自民党が近く両院議員総会を開くことが明らかとなったことで国内政治の不透明感が強まったこともあり、午後1時50分すぎには137円98銭まで上伸する場面があった。なお、2年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は5厘と前回(6月26日)の1銭2厘から縮小し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.47倍と前回の3.90倍を上回った。

 先物9月限の終値は、前日比9銭高の137円90銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で0.005%低い1.555%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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