黒崎播磨は冴えない、未定としていた上期業績予想は2ケタ営業増益見込むも買い続かず


 黒崎播磨<5352.T>が冴えない動き。29日の取引終了後、未定としていた9月中間期連結業績予想について、売上高890億円(前年同期比1.0%増)、営業利益70億円(同11.4%増)、純利益102億円(同2.5倍)の増収増益を見込むとし、同じく未定としていた中間配当を55円(前年同期45円、年115円予想は変わらず)にするとした。これを受けて一時上昇する場面もあったが、買いが続かず冴えない動きとなっている。

 前期末以来、耐火物事業における販売価格転嫁が進んだことに加え、インドをはじめとする海外事業の拡大を見込む。なお、通期業績予想は売上高1800億円(前期比1.2%増)、営業利益150億円(同6.5%増)、純利益155億円(同23.6%増)の従来見通しを据え置いている。

 同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高440億1500万円(前年同期比0.2%増)、営業利益35億3900万円(同13.4%増)、純利益25億700万円(同16.3%増)だった。国内外での粗鋼生産量の減少に対して、耐火物事業における原料・エネルギー価格などのコスト上昇分の着実な販売価格転嫁を進めたことやインドでの拡販が奏功。また、ファーネス事業における整備単価の上方改定や工事案件の増加、セラミックス事業における電子部品向け材料の受注回復なども寄与した。

出所:MINKABU PRESS


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