明日の為替相場見通し=米金利の先高観からドル買い優勢か


 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ観測の後退で、米金利の先高観が強まっていることからドルが買われやすいだろう。予想レンジは1ドル=149円30銭~150円20銭。

 FRBは30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決め、パウエルFRB議長は記者会見で「関税やインフレを巡る不確実性に対応するうえで政策金利は適切な水準にある」との見解を示した。市場では金融緩和に消極的な「タカ派」と受け止める向きが多く、ドル高基調が継続しそう。日本時間今晩に発表される6月の米個人消費支出(PCEデフレーター)が市場予想を上回れば、次回9月会合での利下げ観測は一段と後退し、米長期金利が上昇するとともにドル買いが流入しそうだ。

 日銀は31日の金融政策決定会合で、政策金利の据え置きと物価見通しの引き上げなどを含む経済・物価情勢の展望(展望リポート)を公表した。市場では想定の範囲内との見方が優勢で、いまのところ円の買い持ち高を積み増す動きには至っていない。植田和男総裁は夕方の記者会見で、「インフレ率の上方修正だけをもって、金融政策がどっち側に左右されるというような種類のものではない」などと述べた。

 なお、今晩にはPCEデフレーターのほか、前週分の米新規失業保険申請件数、4~6月期の米雇用コスト指数、7月の米シカゴ購買部協会景気指数などが発表される。

出所:MINKABU PRESS


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