米外為市場サマリー:日米金利差が意識され一時150円80銭台に上伸


 7月31日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=150円75銭前後と前日と比べて1円25銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=172円08銭前後と同1円60銭弱のユーロ高・円安だった。

 日銀の植田和男総裁が夕方の記者会見で、経済・物価情勢の展望(展望リポート)で物価上昇率の見通しを引き上げたことについて「インフレ率の上方修正だけをもって、金融政策が左右されることはない」などと述べた。米連邦準備理事会(FRB)による次回9月会合での利下げ観測が後退しているなか、日銀は追加利上げを急いでいないとの見方が広がり、日米の金利差が当面維持されることを意識したドル買い・円売りが入りやすかった。また、この日に発表された6月の米個人消費支出(PCE)価格指数や、4~6月期の米雇用コスト指数が市場予想を上回り、米インフレ圧力の根強さが示されたこともドル買いを促した。ドル円相場は一時150円84銭まで上伸し、3月下旬以来およそ4カ月ぶりとなるドル高・円安水準をつけた。一方、足もとで売りが目立っていたユーロは持ち高調整の動きから堅調に推移した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1415ドル前後と前日に比べて0.0010ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS


本画面にて提供する情報について
本画面に掲載されている情報については、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドが配信業者です。
本サービスに関する著作権その他一切の知的財産権は、著作権を有する第三者に帰属します。情報についての、蓄積・編集加工・二次利用(第三者への提供等)・情報を閲覧している端末機以外への転載を禁じます。
提供する情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。
本サービスは、配信情報が適正である事を保証するものではありません。また、お客様は、本サービスを自らの判断と責任において利用するものとし、お客様もしくは第三者が本サービスに関する情報に基づいて判断された行動の結果、お客様または第三者が損害を被ることがあっても、各情報提供元に対して何ら請求、また苦情の申立てを行わないものとし、各情報提供元は一切の賠償の責を負わないものとします。
本サービスは予告なしに変更、停止または終了されることがあります。

本サービスを提供するのは金融商品取引業者である内藤証券株式会社 (加入協会:日本証券業協会 (一社)第二種金融商品取引業協会)(登録番号:近畿財務局長(金商)第24号)です。