午前:債券サマリー 先物は続伸、米債券高が追い風


 5日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ見通しを背景に、前日の米長期債相場が上昇(金利は低下)したことが追い風となった。

 1日発表の米雇用統計をきっかけに、米景気減速懸念が強まっている。4日の米長期金利は4.19%と約1カ月ぶりの水準に低下し、この流れが東京市場に波及した。日銀が朝方発表した6月16~17日開催分の金融政策決定会合議事要旨では、複数の委員が「通商問題が穏当なかたちで推移する見通しになってくれば、現在の様子見モードから脱却し、利上げプロセスの再開を考えることになる」との見方を示したことが分かったが、目新しい内容ではなく相場への影響は限定的。この日の時間外取引で米長期金利が落ち着いていることが円債の買い安心感につながり、債券先物は午前10時40分すぎに138円88銭まで上伸する場面があった。なお、きょうは財務省による10年債入札が実施される。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比30銭高の138円85銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.030%低い1.470%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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