川重が後場マイナスに転じる、26年3月期売上高予想を下方修正


 川崎重工業<7012.T>が後場マイナスに転じている。午前11時30分ごろに26年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆3100億円から2兆2900億円(前期比7.5%増)へ下方修正したことが嫌気されている。米国の関税政策の影響を反映させ、二輪車や四輪車からなるパワースポーツ&エンジン部門で需要減退や採算性の悪化などを見込む。ただ、第2四半期以降の想定為替レートを1ドル=145円(従来想定140円)としたことで、最終利益は820億円(前期比6.8%減)の従来見通しを据え置いている。

 同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高4884億4000万円(前年同期比10.0%増)、最終利益42億4400万円(同72.4%減)だった。防衛省向けやボーイング向けが減少したほか、民間航空エンジン(新造)の台数増などにより航空宇宙部門が減益となったが、国内向けや米国向けが増加したことで車両部門が増益となり、事業利益段階では205億1300万円(同21.1%増)と増益となった。ただ、円高進行に伴う為替差益の縮小により、最終利益は減益を余儀なくされた。

出所:MINKABU PRESS


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