<動意株・6日>(前引け)=鉄人化HD、ソフトフロン、荏原実業


 鉄人化ホールディングス<2404.T>=大幅高で6連騰と異彩の上昇波。7月15日取引時間中につけた年初来高値594円をクリアし新値街道に突入した。首都圏でカラオケルームを運営するほか、美容事業にも進出している。足もとの業績は絶好調で25年8月期は売上高が前期比14%増の80億3000万円、営業利益は同3倍となる2億700万円を見込んでいる。加えて、記録的な猛暑で屋外アミューズメントには逆風となっているものの、その分、屋内のエンターテインメントであるカラオケルーム利用は後押しされる環境にある。株式需給面では信用買い残が少ない一方、7月末から貸株注意喚起対象となっており、上げ足を助長する可能性も意識されているもようだ。

 ソフトフロントホールディングス<2321.T>=急動意で年初来高値更新。5日の取引終了後、1月に発表した「AIデータセンター事業の開始」に伴い、関連業者向けのコンサルティング業務を開始したと発表したことが好感されている。これまでAIデータセンター事業の事業基盤確立に向けて蓄積してきた、AIデータセンター開設に関する建設工事及び周辺業務の最適化されたノウハウを関連業者へ提供する。業務開始の第1弾として、大阪府堺市エリアにおけるAIデータセンターの開設関連業務に参画するとしている。なお、同件が業績に与える影響は精査中としている。

 荏原実業<6328.T>=上昇加速し4000円大台回復。7月30日の戻り高値4045円をクリアし大勢2段上げの様相を示している。同社は上下水処理施設向けで優位性を持つ研究開発型のファブレス装置メーカーで、豊富な受注残を武器に着実な増収増益路線をまい進している。下水道インフラ整備は国策としてフォローすべき課題となっており、同社はその関連株としても注目度が高い。そうしたなか、5日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1~6月)決算は売上高が前年同期比11%増の212億1300万円と2ケタ増収を達成し、営業利益は同34%増の35億400万円と大幅な伸びをみせた。足もとでこれを好感する買いを呼び込む格好となった。

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出所:MINKABU PRESS


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