<動意株・20日>(前引け)=じもとHD、ピアズ、JESCO


 じもとホールディングス<7161.T>=大幅高で5連騰。時価は昨年4月末以来、約1年4カ月ぶりの高値圏に突入した。山形県地盤のきらやか銀行と宮城県の仙台銀行の経営統合で発足した持ち株会社で公的資金の注入行でもあるが、注目ポイントといえるのは、SBIホールディングス<8473.T>の子会社であるSBI地銀ホールディングスが筆頭株主となっており同社発行株式の3分の1を保有していること。今回SBIが東北銀行<8349.T>に出資し、「第4のメガバンク構想」を約3年ぶりに再始動する構えをみせていることから、SBIが大株主に入っている地銀株への注目度が増している。同社はその流れに乗る銘柄として存在感がクローズアップされている形だ。特にSBIが米ドル連動型のステーブルコインの取り扱いを3月から開始するなど、同分野に積極的な動きをみせていることから、ステーブルコインを巡る地銀株の動向なども株価の思惑材料として作用している。ステーブルコインは米国でもシティグループ<C>やJPモルガン<JPM>など大手銀行が相次いで参入を表明しており、日本でも金融庁が今秋にも円建てステーブルコインの発行を認める方向にあるなど、それに追随する動きが意識されている。

 ピアズ<7066.T>=急速人気化。決算発表を受け前週末15日に大陰線を形成し株価水準も大きく切り下げたが、きょうはその分を一気に取り戻す形で上昇している。同社は商品販促支援や人材派遣などを手掛け、人工知能(AI)を活用した接客サービスなどで強みを発揮している。そうしたなか、19日取引終了後にNTTドコモ(東京都千代田区)が提供するスマートフォン向けサービス「スゴ得コンテンツ」において、生成AIリスキリング支援サービス「ゼロからAI for スゴ得」の提供を今月から開始することを発表、これを材料視する形で投資資金が攻勢をかけている。

 JESCOホールディングス<1434.T>=上げ足加速で新高値。同社は19日の取引終了後、中期経営計画を策定したと発表。28年8月期に売上高250億円(25年8月期予想は180億円)、営業利益25億円(同18億円)に伸ばす目標を掲げた。また25年8月期の配当を下限とし、配当性向を段階的に引き上げて40%を目指す方針も明らかにしており、ポジティブ視されたようだ。電気設備工事などを展開する国内EPC事業を成長戦略の柱に据えて事業拡大を図るほか、M&Aによる更なる業績の向上も図る。ROE(自己資本利益率)については15%超の達成を狙う。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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