来週の為替相場見通し=米利下げ観測に変化はあるか


 来週のドル円相場は、次回9月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測に変化があるかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=146円50銭~150円50銭。

 米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が21日に開幕し、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は日本時間22日午後に講演を行う予定だ。米金融政策の方向性を見極めたいとして市場の関心は高く、パウエル氏が利下げに関してどのような姿勢をみせるかがポイントになる。市場では9月利下げの織り込みが進んでおり、ハト派的な発言がなかった場合はドルが買い戻されそうだ。

 一方、ジャクソンホール会議で日銀の植田和男総裁は、日本時間24日午前から「技術と労働市場」をテーマに行われるパネルディスカッションに参加する予定となっている。ベッセント米財務長官が13日に「日銀はインフレ抑制に取り組む必要がある」との認識を示したこともあり、植田総裁の発言が注目される。28日に山口県金融経済懇談会に出席する中川順子審議委員の講演内容とあわせ、日銀の利上げ再開の思惑が一段と高まるようなら円が買われやすくなるだろう。

 なお、来週発表される主な米経済指標は、25日に7月の新築住宅販売件数、26日に7月の耐久財受注と8月の消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、28日に4~6月期実質国内総生産(GDP)改定値と前週分の新規失業保険申請件数、29日に7月の個人消費支出(PCEデフレーター)と8月のシカゴ購買部協会景気指数など。国内では26日に7月の企業向けサービス価格指数、29日に8月の東京都区部消費者物価指数(CPI)と7月の鉱工業生産・速報値が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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