<動意株・25日>(前引け)=豊和工、TOTO、GFA


 豊和工業<6203.T>=急動意。上昇加速で新高値。自動車向けを中心とした工作機械を主力とするが、防衛省を顧客に火器(小銃や火砲)及び防音サッシなどの製造も行っており、防衛関連の位置づけでも存在感が大きい。22日付の大量保有報告書で独立系投資運用会社で注目度を高めているfundnoteが豊和工の株式保有比率を5.66%とし、新たに5%を超過したことが判明した。これを受けて投資マネーが食指を動かしている。保有目的として「Kaihouの投資助言に基づき投資信託の信託財産の運用のため保有。スチュワードシップ・コードに則り建設的な対話により、IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す。ただし、受益者の利益を保全するために、保有目的を『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としており、株価の先高期待を膨らませる格好となっている。

 TOTO<5332.T>=3日ぶり大幅反発。同社は22日、グループのTOTO U.S.Aが今秋から新工場棟で衛生陶器の生産を開始すると発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。TOTO U.S.A.は、米州市場における戦略商品であるワンピース便器(便器とタンクが一体となった形状の腰掛便器)の供給体制を強化することを目的に、23年6月からジョージア州モロー市にある既存工場敷地内で新たな工場棟を建設していた。新工場棟が稼働することで米州での衛生陶器の生産能力は従来比50%増となり、モロー・レイクウッド・メキシコの3つ生産拠点合わせて年間約100万ピース(衛生陶器を数える単位)の生産体制構築を見込んでいる。

 GFA<8783.T>=上昇加速。不動産投資を主軸にゲームやサイバーセキュリティーなど多角な経営を行っている。業績面では低迷が続いているが、株価は8月中旬を境に急速に上値追い態勢にある。そうしたなか、前週末22日取引終了後、同社が保有するミームコインの売却に伴い、25年8月期末に仮想通貨売却益を約14億円計上することを発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。

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出所:MINKABU PRESS


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