一工薬が3日ぶり急反落、自己株処分と売り出しによる需給悪化を警戒


 第一工業製薬<4461.T>は3日ぶりに急反落している。同社は25日の取引終了後、100万株の自己株式の処分及び既存株主による33万7400株の売り出しと、上限20万600株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。需給悪化を嫌気した売りが膨らんでいる。

 処分・売り出し価格は9月2日から5日までのいずれかの日に決定。手取り概算で57億1781万円を調達する予定で、うち24億8900万円を四日市工場霞地区におけるリチウムイオン二次電池負極用水系複合接着剤の生産能力増強に向けた設備投資資金に、5億4200万円を同地区における低誘電樹脂材料の設備投資資金に、残額を長期借入金の返済資金に充当する。朝日生命保険など大株主の売り出しを通じ、TOPIXへの組み入れ維持に必要な浮動株比率の向上も狙っている。

出所:MINKABU PRESS


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