<動意株・28日>(大引け)=フジクラ、旭コン、デジタルHDなど


 フジクラ<5803.T>=6連騰と戻り足鮮明。通信インフラに必須の部材である光ファイバーや光コネクターなどの光デバイスを手掛けており、世界的なAIデータセンターの建設ラッシュを背景に収益拡大基調を継続している。25年4~6月期は営業利益が前年同期比68%増の410億8600万円と絶好調で対通期進捗率は3割近くに達している。注目されたエヌビディア<NVDA>の決算は市場予想を上回る好調だったが、データセンター部門の売上高はコンセンサスにわずかに届かず、時間外で同社株は売られた。しかし、市場では「エヌビディアは事前に買われていた反動が出たものの、開示された数字自体はほぼ予想に見合った水準で失望する要素はない」(ネット証券アナリスト)という声が聞かれる。きょうはAI関連の象徴であるソフトバンクグループ<9984.T>が活況高となっているほか、アドバンテスト<6857.T>も底堅い動きで、ショートポジションを取っていた向きの買い戻しも観測されている。

 旭コンクリート工業<5268.T>=上値指向強め年初来高値更新。今月8日に長い上ヒゲでつけた年初来高値760円をクリアし新値街道に突入している。日本ヒューム<5262.T>を筆頭株主とするコンクリート二次製品メーカーで、官公庁向け比率が高く、下水道インフラの点検・補修など国土強靱化分野で活躍機会を高めている。PBR0.8倍台でバリュー株としての素地を有する一方、時価総額100億円前後と小型で浮動株の割合が低く、品薄感から株価の上値も軽い。きょうは筆頭株主の日ヒュムも大きく株価水準を切り上げている。

 デジタルホールディングス<2389.T>=4日続伸し新値追い。グループのオプトはきょう、デジタルマーケティング会社のLANY(東京都渋谷区)と共創し、人工知能(AI)時代の検索体験の最適化を目指す統合型検索コンサルティングサービスの提供を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、自社サイトのSEM(リスティング広告やSEO)及びLLM(大規模言語モデル)への対応状況を専門のコンサルタントが多角的に分析し、SEMやLLMO(大規模言語モデル最適化)対応の戦略策定及び実行支援を行うもの。AI時代の新たな検索体験に最適化するための課題の洗い出し、その課題解決に向けた戦略の立案から実行までを専門のコンサルタントが伴走するという。

 コンヴァノ<6574.T>=5日ぶり急反発。同社は27日の取引終了後、中期経営計画の修正と、暗号資産の購入決議を発表し、材料視されたようだ。中期経営計画では27年3月期の売上高目標を237億円(従来は150億円)、営業利益目標を95億円(同30億円)に引き上げたほか、29年3月期の売上高を1135億円、営業利益を516億円とする目標を設定した。高付加価値・高マージン事業へのシフトが想定以上のスピードで進展していることなどを反映した。加えて同社は第4回新株予約権の権利行使に伴う払込金額の総額が12日に公表した額を超過したことに伴う調達資金の使途変更を発表。追加での調達分を資金源として、新たに20億円分のビットコインを購入することを決めた。

 イクヨ<7273.T>=青空圏を舞う。物色人気集中、連日で上場来高値圏を走る展開となっている。自動車の内装や外装に使う樹脂部品を製造する。中国系企業の傘下で仮想通貨分野への積極参入を明示している。27日取引終了後、同社が6月に業務提携を発表した米Galactic Holdingsに3億円を出資することを決議したと発表した。Galacticが展開するステーブルコインを活用したB2B越境決済インフラ事業に対し資本面からも支援を行うことで、両社の協業体制を一層強化する方針を示している。これを手掛かり材料に投資資金を呼び込む格好となった。

 AeroEdge<7409.T>=大幅高で新高値。同社は27日の取引終了後、航空機エンジン向けチタンアルミブレードの新材料の量産体制の整備を目的に、設備投資を実施すると発表した。将来的な収益拡大を期待した買いが入ったようだ。栃木県足利市に新たに土地を取得し、量産工場などを建設する。新材料用の設備投資予定額は25億7500万円。加工用設備投資予定額は24億4600万円。設備投資額の一部は経済安全保障促進法に基づく特定重要物資として助成金の対象となる見通しという。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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