<動意株・5日>(大引け)=アクリート、santec、ミライアルなど


 アクリート<4395.T>=急伸。8月26日に年初来高値1685円をつけたものの、同日に値を崩して大陰線を形成、その後は下値模索の動きを強いられていた。しかし、投げ売りが一巡し25日移動平均線との上方カイ離を解消したところで再び仕切り直しの買いが流入した。スマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)の配信代行サービス最大手だが、近年は認証用途で収益機会が広がっており、今3月期業績も営業52%増益と大幅な伸びを見込んでいる。そうしたなか、4日取引終了後、シンガポールのITソリューション企業であるCustIntCoと資本・業務提携に向けて基本合意したことを発表した。アクリートはCustIntCoが提供する音声・顔画像分析サービスを自社製品「ANOTHER AI(アナザーアイ)」として販売展開しており、これに関しCustIntCoのグローバルネットワークの活用や製品のユーザビリティー向上を図る共同開発などにより、相互関係性を強化する目的で今回の提携に至った。これを材料視する買いを呼び込む格好となっている。

 santec Holdings<6777.T>=上げ足強め新高値。世界的にAIデータセンターに関連する設備投資が活発化しており、直近では米オープンAIによるインドでの巨大データセンター計画が報じられたほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>によるニュージーランドでのデータセンター投資計画も9月に入り明らかとなった。AIやデータセンターに関連する銘柄に対する物色意欲が強まるなか、光部品を手掛けるsantecは26年3月期第1四半期(4~6月)は最終減益ながらも営業利益率は向上している。データセンター関連での需要捕捉による業績回復への期待から断続的に投資資金が流入し、株高に弾みをつけたとみられている。

 ミライアル<4238.T>=大幅3日続伸。4日の取引終了後、集計中の7月中間期連結業績について、売上高が従来予想の63億円から63億4000万円(前年同期比10.3%減)へ、営業利益が2億6000万円から3億3000万円(同60.4%減)へ、純利益が2億1500万円から2億8200万円(同53.2%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。成形機事業で、受注状況及び部品供給の安定により一定の工場稼働率を維持したことが売上高・利益を押し上げた。また、プラスチック成形事業の製品出荷増加に伴う工場稼働率の向上も寄与した。

 Institution for a Global Society<4265.T>=急速人気でストップ高。この日午前10時ごろ、企業に向けた従業員の能力・行動測定のための360度評価ツール「GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)」を9月から提供開始すると発表した。従来の「GROW360」と比べて使いやすさを追求し、複数の被評価者を一度に評価できる「並列評価機能」などを追加して運用負荷を大幅に軽減したという。これを材料視した買いが集まっている。

 コニカミノルタ<4902.T>=大幅高で3日ぶり反発。同社は4日、高精細・高速印刷に適した産業用インクジェットヘッド「KM1024iシリーズ」の新製品として、溶剤への耐久性に優れた「KM1024iSHE-HM-LV」を発売したと発表しており、これを好感した買いが入っている。新製品は、溶剤に対する優れた耐久性を備えているのが特徴で、溶剤を含むディスプレー用材料、有機半導体材料、次世代太陽電池用材料、金属ナノインク材料などの塗布に適しているという。また、小液滴のインク吐出も可能で、高精度が求められる工業用途で精密な塗布が可能。更に低粘度のインクや材料塗布に対応していることから、低粘度の材料を用いるペロブスカイト層の形成などにも使用することができるという。ディスプレーや半導体、次世代太陽電池など幅広い用途に対応することから、業績への貢献が期待されているようだ。

 マックハウス<7603.T>=動意含み。この日午前9時ごろ、カジュアルファッションブランド「NAVY(ネイビー)」について、レインボーワークス(東京都世田谷区)と独占的ライセンス契約を締結したと発表しており材料視されている。 レインボーワークスは、「おさるのジョージ」「J.LEAGUE」「ペプシ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ジョーズ」「プレイボーイ」など、国内外の著名なキャラクターやブランドなど100を超える多彩なプロパティのライセンス事業を手掛ける企業。今回のライセンス契約により、マックハウスはブランドライセンス事業を開始することになり、業績への貢献が期待されている。

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出所:MINKABU PRESS


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