<動意株・9日>(大引け)=トクヤマ、パーク24、アクシージアなど


 トクヤマ<4043.T>=マドを開け急上昇。半導体関連株は跛行色が強いものの、きょうはアドバンテスト<6857.T>が高水準の売買代金をこなし株価を急速に切り上げ、全体指数押し上げに寄与しており、その周辺銘柄にも投資資金が食指を動かしている。そのなかトクヤマは半導体シリコンウエハーの原料であるポリシリコン(多結晶シリコン)で世界屈指の競争力を持っており、足もとで旺盛な需要が観測されていることもあって物色の矛先が向いた。26年3月期営業利益は前期比39%増の415億円予想と8期ぶりにピーク利益を更新する見通しにある。PER9倍前後でPBRは解散価値と同水準の1倍ちょうどとバリュエーション面からも見直し余地が意識されている。連日の年初来高値更新となっているが、時価は2018年7月以来7年ぶりの高値圏を走る状況にある。

 パーク24<4666.T>=上げ足強め年初来高値が射程入り。同社は8日、カーシェアリングサービス「タイムズカー」の料金体系を12月1日から一部変更すると発表。これによる需要増や稼働率の向上などが期待されているようだ。今回の変更により、タイムズカーの利用料金は利用時間にかかわらず、全ての利用において時間料金と距離料金の合算(オプションなどは別途)になるほか、タイムズカー会員向けプログラムである「タイムズカープログラム」のステージに応じて設定していた個別の時間料金の特典を廃止し、料金体系を分かりやすく改定。加えて、時間料金による全ての利用において最大で走行距離20キロ分の距離料金を減免するとともに、タイムズカープログラムのステージ特典である距離料金割引をステージ4に加えステージ3にも適用するとしている。

 アクシージア<4936.T>=上昇加速で年初来高値を更新。同社は8日の取引終了後、25年7月期の連結業績について、売上高が前回予想の132億8100万円から134億7900万円(前の期比10.6%増)、営業利益が4億4000万円から5億5700万円(同39.3%減)、最終利益が1億4000万円から3億5400万円(同55.4%減)に上振れて着地したようだと発表しており、想定を上回った業績を好感した買いが流入している。利益率が高い中国ECの売り上げが予想以上に伸びた。更に為替相場が想定よりも円安で推移したうえ、保守的に検討していたのれんの減損損失の計上がなくなったことも最終利益の押し上げ要因になった。

 ニーズウェル<3992.T>=大幅続伸し年初来高値を更新。同社は8日取引終了後、グループ会社が建設・建機業界向けモバイルWi-Fi「零か壱Wi-Fi」の提供を開始したと発表。これが株価を刺激しているようだ。「零か壱Wi-Fi」はクラウドSIMを使った端末買い切り型のモバイルWi-Fiで、各地域の最適な通信キャリアを自動選択し、全国の現場で安定したWi-Fi環境を提供。電源をONにするだけですぐに利用でき、必要な時だけ使えるので短期現場でも安心して利用できるという。

 アトラエ<6194.T>=7連騰で約1カ月ぶりの新高値。成功報酬型のIT・エンジニア向け求人メディア「Green」を展開しており、生成AI市場の拡大とともにIT人材に対する需要が急増するなかで商機を捉えている。25年9月期営業利益は前期比8%増の18億円予想と連続過去最高更新が見込まれている。また、株主還元にも積極的な姿勢が注目されており、今期年間配当は期末一括で31円と前期実績から10円の増配を計画、配当利回りも3.7%近くに達している。9月期末に向けた配当権利取りの動きも絡め、投資資金の継続的な流入が観測される状況にある。

 トレジャー・ファクトリー<3093.T>=上げ足強め4連騰。8日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比11.4%増と48カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。創業30周年キャンペーンの開始や、8月末での買い取り金額アップクーポン終了に伴う駆け込み需要により、来客数や販売件数、買い取り件数などが大きく増加した。また、月を通して天候が良く、気温の高い日が続いたこともあり、夏物衣料や夏物家電の販売が好調だった。なお、全店売上高は同21.0%増だった。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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