9日の株式相場見通し=続伸、TOPIXに続き日経平均も最高値更新へ


 9日の東京株式市場は日経平均株価が続伸し4万4000円台を視野に捉える展開となることも予想される。前日はTOPIXが史上最高値を更新した一方で、日経平均は取引時間中に過去最高値を上回って推移する場面があったものの、その後は伸び悩み大引けでは届かなかった。しかし、きょうは日経平均も終値で最高値更新が見込まれる。前日の欧州株市場では高安まちまちながら、独DAXや仏CAC40、英FTSE100など主要国の株価は総じて堅調だった。米国での利下げ観測に加え、欧州各国の長期金利が上昇一服局面となっていることで、株式の相対的割高感が高まることへの警戒が緩み買いが優勢となった。また、米国株市場でも上値指向が維持されている。米国では今月16~17日の日程で行われるFOMCで利下げを実施するとの見方が強いほか、低調な労働市場の指標を受けて通常の2回分にあたる0.5%の利下げに踏み切るとの思惑も一部に浮上している。これを背景に米長期金利は一時5カ月ぶりの低い水準まで低下し、株式市場に追い風となった。NYダウなど主要株価3指数がいずれも上昇し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は8月13日以来の最高値更新となった。東京市場では石破茂首相の退陣表明を受けて、自民党の次期総裁を決める総裁選にマーケットの関心が集まっている。前日は新政権下での財政拡大政策に対する期待からリスクオン一色に染まったが、きょうも強気優勢の地合いが継続する公算が大きい。米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸し上値追い態勢を明示しており、東京市場でも半導体関連株に買いが集まれば全体指数に押し上げ効果をもたらしそうだ。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比114ドル09セント高の4万5514ドル95セントと反発。ナスダック総合株価指数は同98.31ポイント高の2万1798.69だった。

 日程面では、きょうは8月のマネーストック、8月の工作機械受注額など。海外では国連総会が開幕するほか、米国では米アップル<AAPL>の特別イベントが行われ「iPhone17」の発表が見込まれている。

出所:MINKABU PRESS


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