午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利1.560%に低下


 9日の債券市場で、先物中心限月9月限は4営業日ぶりに反落。米債券高などを手掛かりに買い優勢で始まったものの、一段と上値を追う勢いには乏しく午後には下げに転じた。

 前週末に発表された8月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回ったほか、ニューヨーク連銀が8日発表した8月の月次調査では現在職を失った場合に3カ月以内に再就職できると回答した割合が低下。米連邦準備理事会(FRB)が9月会合で利下げに踏み切るとの観測が強まるなか、前日の米長期債相場が4日続伸(金利は低下)したことが円債の追い風となった。ただ、きょうにも自民党が石破茂首相(自民党総裁)の後任を決める総裁選の日程と方式を決定する見通しとあって模様眺めムードが広がりやすく、債券先物は朝方に138円27銭をつけたあとは伸び悩み。次期政権での拡張的な財政政策が意識されやすいことも上値の重さにつながったようだ。自民党の河野太郎前デジタル相がブルームバーグテレビジョンのインタビューで、インフレの抑制には円安の是正が不可欠だとしたうえで「日銀が金利を引き上げる必要がある」と述べたことが伝わると、先物は売りに押され午後2時30分ごろに一時137円96銭まで軟化した。

 先物9月限の終値は、前日比4銭安の138円00銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.010%低い1.560%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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