来週の為替相場見通し=FOMCでの利下げ幅が焦点


 来週のドル円相場は、16~17日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅によって左右されそうだ。予想レンジは1ドル=145円50銭~149円50銭。

 足もとで米労働市場の減速を示唆する指標が相次いでいることから、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを再開する見通しだ。市場では0.25%の利下げを織り込んでいるとみられるが、利下げ幅が0.5%となった場合はドルが売られる展開となりそう。また、パウエルFRB議長が記者会見で年内の追加利下げに言及するかどうかも焦点で、先行きの利下げに含みを持たせばドルの重荷となるだろう。

 一方、円は日銀の追加利上げ観測から買われやすい。9日には米ブルームバーグ通信が「日銀は石破茂首相の退陣表明を受けて国内政治情勢が混乱するなかでも年内利上げの可能性を排除しない姿勢だ」と伝えている。18~19日に開かれる日銀金融政策決定会合では現行の金融政策が維持される公算だが、植田和男総裁が記者会見で追加利上げを模索する姿勢を示す可能性がある。

 なお、来週発表される主な米経済指標は、15日に9月のニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に8月の小売売上高と8月の鉱工業生産、17日に8月の住宅着工件数と8月の建設許可件数、18日に9月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数と8月の景気先行指標総合指数など。国内では17日に8月の貿易統計、18日に7月の機械受注、19日に8月の全国消費者物価指数(CPI)が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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