午前:債券サマリー 先物は続落、株高が重荷 長期金利1.590%に上昇


 12日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は続落した。前日のニューヨーク市場で米長期金利は低下(債券価格は上昇)し、一時4%を下回った。これを受けて朝方は買いが先行したものの、日経平均株価がこの日も取引時間中の最高値を更新するなどリスク選好ムードが広がるなかにあって、債券先物は次第に売りに押される展開となった。

 米国では週間新規失業保険申請件数が増加した。注目された8月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想と同水準だった。一連の経済指標を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が再び強まった。

 日米両国の財務相は日本時間12日、共同声明を発表。為替レートに関しては市場で決定されるべきであり、過度な変動や無秩序な動きは経済や金融の安定に悪影響をもたらす、などと表明した。市場の一部には、円安の進行を止めるうえで日本側は為替介入ではなく、金融政策の変更を迫られているとの受け止めもあるようだ。株高とともに日銀の利上げ観測も円債相場を下押しする要因となり、先物は朝高後に下げに沈んだ。財務省はこの日、流動性供給入札(残存期間5年超15.5年以下)を通告している。

 先物12月限は前営業日比15銭安の136円67銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い1.590%に上昇した。

出所:MINKABU PRESS


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