東京株式(大引け)=1088円高、最高値更新も8割超の銘柄が下落


 29日の東京株式市場は日経平均株価が急反発、一時1200円近い上昇をみせる場面があった。終値で初の5万1000円台に乗せ最高値更新となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比1088円47銭高の5万1307円65銭と急反発。プライム市場の売買高概算は23億5745万株、売買代金概算は7兆921億円。値上がり銘柄数は200、対して値下がり銘柄数は1394、変わらずは21銘柄だった。

 きょうの東京市場は主力株に集中的に買いが流入し、日経平均寄与度の高い銘柄が大きく上値を追ったことで日経平均は1000円を超える大幅高となった。午前中に早々とフシ目の5万1000円台に突入し、大引けまで維持した。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数がいずれも4連騰を記録し、連日の最高値更新と気を吐いており、その流れが波及する格好となった。AI・半導体関連やそこから派生するデータセンター周辺株などが買われたほか、先物を絡めたインデックス買いなども全体相場に浮揚力を与えた。ただ、日経平均は一部の指数寄与度の高い銘柄が集中的に買われた効果が反映されたもので、TOPIXはマイナス圏で引けている。また、値下がり銘柄数が1400近くに達し、プライム上場銘柄の86%を占めるなど、個別にはリスク回避ムードの強い地合いだったことを物語っている。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857.T>がストップ高に買われる異彩人気。売買代金2位のソフトバンクグループ<9984.T>も大幅高。レーザーテック<6920.T>、キオクシアホールディングス<285A.T>、フジクラ<5803.T>なども商いを伴い株価を切り上げた。トーエネック<1946.T>、きんでん<1944.T>など電気工事会社が急騰、四国化成ホールディングス<4099.T>、日本車輌製造<7102.T>も大幅高。

 半面、ニデック<6594.T>が下値を探り、川崎重工業<7012.T>、サンリオ<8136.T>なども安い。東洋エンジニアリング<6330.T>が大幅安、ファーストリテイリング<9983.T>も冴えない。コマツ<6301.T>が値を下げ、東京海上ホールディングス<8766.T>も下落。アイネス<9742.T>、北越コーポレーション<3865.T>、第一稀元素化学工業<4082.T>などが急落した。アステリア<3853.T>、エス・エム・エス<2175.T>なども大きく水準を切り下げている。

出所:MINKABU PRESS


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