4日の株式相場見通し=頑強な値動きか、米ハイテク株高と円安が支えに


 4日の東京株式市場は上値の重い地合いが予想されるものの、日経平均株価は前日終値近辺で頑強な値動きを示すことが予想される。前週末に1000円強の上昇をみせたことで短期的にはスピード警戒感からポジション調整の売り圧力は拭えないが、押し目では出遅れた向きの買い注文が厚く下値を支えそうだ。ここ米国株市場でハイテク株高が続いていることや、外国為替市場でドル高・円安水準でのもみ合いが継続していることも追い風として意識されやすい。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だった。ドイツの主要株価指数であるDAXは5日ぶり反発に転じている。自動車株が買われたことが全体相場に寄与した。ただ、仏CAC40は小幅ながら5日続落と下値模索の動きが続いている。ここ最高値圏で上値指向を強めていた英FTSE100も前週末に10日ぶりに反落し、週明けもわずかにマイナス圏で着地し続落となった。なお、欧州株市場全体の動向を表すストックス600指数は週明けはわずかながら5日ぶりに反発した。一方、米国株市場ではNYダウが上値の重い展開で週明けは反落した。前週まで3週連続で上昇していたことで、機関投資家のキャッシュポジションを高める動きを誘発する形となった。この日に発表された10月のISM製造業景況感指数は、事前コンセンサスに反し好不況の分水嶺である50を下回ったことで、景気敏感株などを中心に利食い圧力が顕在化した。ただ、ハイテク株は相対的に強い動きを示し、ナスダック総合株価指数は続伸した。アマゾン<AMZN>やエヌビディア<NVDA>が買われ投資家心理にポジティブに作用している。東京市場は米ハイテク株が堅調な値動きとなっていることを背景に、半導体セクターなどの主力銘柄の一角が強い動きとなり全体相場を支えそうだ。個別では本格化する決算発表を横にらみに好業績銘柄を物色する動きが強まることが予想される。

 3日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比226ドル19セント安の4万7336ドル68セントと反落。ナスダック総合株価指数は同109.76ポイント高の2万3834.72だった。

 日程面では、きょうは10月の新車販売台数、10月の軽自動車販売台数など。海外では豪中銀が政策金利を発表する。また、米主要企業の決算発表では半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>にマーケットの関心が集まる。

出所:MINKABU PRESS


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