<動意株・4日>(前引け)=豆蔵、CIJ、イチケン


 豆蔵<202A.T>=物色人気に一時ストップ高。東京市場でも生成AIの新たなコンセプトであるフィジカルAIをテーマ視する動きが、中小型株に波及しつつある。10月上旬にソフトバンクグループ<9984.T>がスイスの重電大手ABBのロボット事業を約8000億円で買収することを発表し、AIとロボティクスを融合させた分野の技術開発に本腰を入れる方針を表明した。その際に、孫正義会長兼社長が「次のフロンティアは『フィジカルAI』である」と発言し話題となった経緯がある。そのなか、豆蔵はAIロボティクス・エンジニアリングのほか自動運転及び先端カーエレクトロニクス分野を深耕するモビリティ・オートメーションサービスが主戦場であり、このテーマに合致する関連最右翼銘柄として頭角を現している。

 CIJ<4826.T>=急速人気化でストップ高。生成AI市場の急拡大が続くなか、「物理環境と直接相互作用しながら業務を遂行するAI技術」であるフィジカルAIに対する関心が世界的に高まっている。具体的にはロボティクス分野とAIの融合が象徴的で、ソフトバンクグループ<9984.T>などが今後最有力となる戦略領域として注力姿勢を明示している。そうしたなか、同社はAIサービスロボット「AYUDA(アユダ)」が既に社会で活躍の場を広げるなど、業界でも先駆的なポジションにある。今後もソフトのバージョンアップで付加価値の高いサービスに展開する余地があり、AIロボティクス分野の有力銘柄として認識される。足もとの業績も好調で26年6月期第1四半期(25年7~9月)決算は営業利益が前年同期比41%増の6億3100万円と大幅な伸びを達成しており、通期予想の上振れも期待できる状況となっている。

 イチケン<1847.T>=一気に上げ足を強め新高値。商業施設の建築や改装を主力としており、足もとの業績は会社側の予想を上回って好調に推移している。前週末10月31日取引終了後、同社は26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の53億5000万円から67億円(前期比2%減)に増額修正した。なお、25年4~9月期は従来予想の25億5000万円から37億円(前年同期比22%増)と減益予想から一転して大幅増益見通しに変わった。採算重視の受注が奏功したほか、資材価格や労務費の転嫁も進んだことが背景。更に好調な業績を受けて株主還元も強化、今期の年間配当を従来計画比45円の大幅増額となる185円(前期実績は140円)とすることも併せて発表、これらがポジティブサプライズとなり株価を押し上げている。

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出所:MINKABU PRESS


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