来週の為替相場見通し=円売り圧力根強い


 来週のドル円相場は、日本の財政拡張を巡る思惑から円が売られやすい地合いが続きそうだ。予想レンジは1ドル=152円00銭~155円00銭。

 高市早苗首相は7日午後の衆院予算委員会で、25~26年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を黒字化するとの財政健全化目標について、単年度ごとに達成状況を見るのでなく「数年単位でバランスを確認する」方針に転換する意向を示した。財政拡張論が勢いを増す可能性があり、財政不安による円安が進みやすい。

 一方、6日に発表された民間の米労働市場調査で雇用の減速が示唆されたほか、米ブルームバーグ通信が7日に発表した分析によると「11月1日終了週の新規失業保険申請件数は約22万8000件と、前週改定値の21万9000件から増加した」といい、米雇用情勢の悪化懸念がドルの重荷となりそうだ。米政府機関の一部閉鎖の影響で、来週に予定される13日の米10月消費者物価指数(CPI)や14日の米10月小売売上高などの発表が延期された場合、米景気動向を把握することが難しくなるため積極的にはドルを買いにくいだろう。

 なお、10日には10月29~30日開催分の日銀金融政策決定会合における主な意見が公表され、タカ派的な主張が多ければ円高要因となりそうだ。また、同日には日銀の中川順子審議委員が岡山クラブで講演する予定となっている。

出所:MINKABU PRESS


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