午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利1.695%に上昇


 10日の債券市場で、先物中心限月12月限は3日続落。米政府機関の閉鎖解除への期待感を背景に、投資家がリスク資産を選好する姿勢を強めたことが安全資産とされる債券に影響した。

 日本時間10日早朝にブルームバーグ通信が「上院共和党トップのスーン院内総務は9日、事態打開に向けた合意がまとまりつつあると述べた」と伝えたことで、市場では政府機関の再開となれば米経済への悪影響が和らぐとの見方が台頭。時間外取引で米長期金利が上昇し、この流れが東京市場に波及するかたちで円債にも売りが先行した。朝方の売りが一巡したあとは下げ渋る場面もあったが、日本経済新聞電子版が「米連邦議会上院の与野党議員らは9日、失効した予算を再開するつなぎ予算案で合意した。法案は事前手続きを終え、可決される見通しになった」と報じたことや、日経平均株価の反発が重荷となり戻りは限定的。午後には財務省があす11日に実施する30年債入札を警戒した売りがみられ、債券先物は引け間際に135円61銭まで軟化する場面があった。なお、日銀の中川順子審議委員は岡山市での講演で、現在の実質金利の水準を踏まえると日銀の経済・物価の見通しが実現していけば、経済・物価情勢の改善に応じて「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」との方針を改めて示した。

 先物12月限の終値は、前週末比23銭安の135円63銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.015%高い1.695%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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