<動意株・10日>(前引け)=物語コーポ、フィンテック、メルカリ


 物語コーポレーション<3097.T>=上昇加速で反騰色鮮明。前週末7日の取引終了後に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高355億9900万円(前年同期比19.6%増)、営業利益27億3300万円(同15.6%増)、純利益19億1800万円(同45.8%増)と2ケタ増収増益となったことが好感されている。平日夜・ランチ帯を中心とした来客数の減少により焼肉業態の既存店売上高は前年割れとなったものの、商品・サービス力の強化を軸に価格改定を実施したラーメン業態の既存店売上高が前年同期比6.9%増と大きく伸長したことが業績を牽引した。また、海外16店舗を含む30店舗の新規出店も寄与した。なお、26年6月期通期業績予想は、売上高1471億5900万円(前期比18.7%増)、営業利益107億7100万円(同16.5%増)、純利益74億1600万円(同20.4%増)の従来見通しを据え置いている。

 フィンテック グローバル<8789.T>=急動意。同社は7日取引終了後、26年9月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比23.3%増の42億円としていることや、期末一括配当計画を前期比2円増配の5円としていることが好感されているようだ。売上高は同26.1%増の182億円を見込む。主力の事業承継案件へのプライベートエクイティ(PE)が好調を維持するとみているほか、航空機リース及びトラックオペレーティングリースの成長を予想している。

 メルカリ<4385.T>=急伸。同社は前週末7日の取引終了後、26年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.1%増の494億4000万円、営業利益は同2.0倍の88億9400万円、最終利益は同70.0%増の49億8700万円だった。大幅な増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。国内フリマ取引のマーケットプレイス事業で流通取引総額が拡大。フィンテック事業では「定額払い」が持続的に成長したほか、「分割払い」の利用がメルカリ内外で大きく増加した。米国事業ではマーケティング施策などの順調な進捗により、流通取引総額は8月からプラス成長に転じ、増収増益となった。

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出所:MINKABU PRESS


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