キオクシアが最高値圏突き進む、AIデータセンター向けNANDメモリー特需が株高思惑に


 キオクシアホールディングス<285A.T>の上値追いが止まらない。4連騰で一時935円高の1万4255円と初の1万4000円台に乗せるなど快進撃が続いている。旧東芝メモリとして知られるが、NAND型フラッシュメモリーを主力製品とし、韓国のサムスン電子やSKハイニックスに対する評価向上と同じ視点で海外機関投資家の関心を引き寄せている。NANDメモリーはスマートフォン向けの低調などが警戒されていたが、ここ最近はAIデータセンター向けにデータを記憶するストレージデバイスであるSSDの需要急増が強力な追い風となっており、つれてキオクシアに対する見方も一変した。また、MSCIの定期銘柄見直しで新規採用され、今月21日の大引けでリバランスに伴う買い需要発生が見込まれていることもあって、株式需給面からも株高思惑を助長している。もっとも今期の業績については依然としてこれまでの厳しい環境が反映されやすく、今週13日に発表が予定される26年3月期中間期(25年4~9月期)決算を目前に、いったんは反動安への懸念も意識されやすい時間帯にある。

出所:MINKABU PRESS


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