<注目銘柄>=システナ、利益高成長続き中長期上昇トレンドへ


 システナ<2317.T>は8月を境に株価の居どころを変えており、時価は高値圏もみ合いだが、中長期上昇波の踊り場と判断され押し目は強気対処で報われそうだ。幅広い業界を対象にシステムの企画・設計・開発・保守を一気通貫で展開する。近年は次世代モビリティー分野に積極的に経営資源を注ぎ、成長戦略を推進する構えだ。自動運転機能や車載情報端末などの機能を顧客が購入後に漸次バージョンアップできる「SDV」の開発競争が激しさを増している。そのなか、同社は次世代モビリティーのソフト分野におけるキーカンパニーとなる可能性がある。また、直近ではNTTデータの新パートナー制度における「コアビジネスパートナー」に認定されたことも業容拡大を後押しする。

 26年3月期は営業利益段階で従来予想の135億円を145億円(前期比20%増)に増額修正した。連続での大幅過去最高更新が続く見通しにある。また、毎期増配を繰り返すなど株主還元姿勢も評価され、投資家にとって中長期で保有して楽しみの多い銘柄といえる。株価は遅かれ早かれ500円台後半から600円台回復を視野に入れる展開となりそうだ。(桂)

出所:MINKABU PRESS


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