来週の為替相場見通し=イベント一巡で方向感はつかみにくい


 来週のドル円相場は、米政府機関の閉鎖解除というイベントが一巡したことで米経済見通しなどに関心が向かうなか方向感はつかみにくいだろう。予想レンジは1ドル=153円00銭~155円50銭。

 史上最長となった米政府機関の閉鎖がようやく終了し、ドルのネガティブ要素がひとつ減った。市場の関心は米経済の見通しと米利下げの有無に移ることになるが、通常業務が完全に戻るまでには時間を要する見通し。米労働統計局(BLS)は政府機関閉鎖の影響で遅れている経済指標の公表について「状況を十分に把握し、発表日程を最終決定するまでに時間がかかる可能性がある」としているほか、米ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のハセット委員長は公表が遅れていた10月の雇用統計について「失業率なしで発表される」と述べており、米経済の実体が把握しにくいことがドルの重荷となりそうだ。

 ただ、米クリーブランド連銀のハマック総裁が13日のイベントで「インフレを一段と抑制するために米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を据え置くべき」との考えを示すなど、FRB高官から利下げに慎重な発言が相次いでいることから積極的にはドルを売りにくい。19日に予定される10月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、12月会合での米利下げ観測が更に後退すればドルが買われやすくなるだろう。

 一方、国内では高市早苗首相が12日の経済財政諮問会議で「強い経済成長と安定的な物価上昇の両立の実現に向けて、適切な金融政策運営が行われることが非常に重要」と強調し、市場にくすぶる日銀の早期利上げ観測に対して牽制する姿勢をみせたことから円が売られやすくなっている。とはいえ、片山さつき財務相は12日に「円安のマイナス面が目立ってきていることは否定できない」と発言しており、155円台では通貨当局による円安牽制発言や為替介入が警戒され円売りは抑制される可能性がある。

出所:MINKABU PRESS


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